兼題は、厳寒の中で死に至る「凍死」であり、各自 7句を出句、7句を選句しました。
ご指導の本井英先生(S 50文・博)からは 20句の選がありました。
今回から岡部健二さんが新しく参加されました。部員の参加 13名。
★ 本井先生の出句
へりの音ひはかに近し凍死とや
へりが吊るぐるぐる巻きの凍死体
雪洞を掘りし跡ある凍死かな
徐々と下るスノーボートや凍死載せ
凍死体一週間が経ってゐし
睡魔追いはらひ凍死をまぬかれしと
凍死救ひし大犬の物語
★ 部員の代表作(50音順)
大仏のおん眼差しや初雀 奥田眞二
飛ぶ帽子悴む指で押さへけり 大崎洋一
コロナ禍を言ひ訳として寝正月 岡部健二
蠟梅のここにあるよと裏出口 河相光子
疫病の街にも満つる淑気かな 佐藤月子
感涙や凍死の極の猫還る 酒井一彦
軽トラにひとつ大きなポインセチア 津田祥子
薄紅の千切れ雲あり冬の空 栃澤峰子
わが余生くまなく浴びし初日影 萩原ふみを
お節など作らず過ごす去年今年 馬場英人
晴れ渡り何事もなく初御空 深谷むじゅん
寒暁の月に寄り添ふ星一つ 宮田公子
初日の出あと五分とや夫の背に 山下ひろ子
★ 今後の予定
来月も1月と同様に通信句会となりました。
兼題「若布」を含め計 7句を、2月 7日(日)までに酒井世話役へメール発信してください。