今月の兼題は、秋になると色々な種類の小鳥が渡ってくる「小鳥来る」でした。
各自、7句を出句し、7句を選句しました。指導を頂いている本井英先生(S50文・博)からは32句の選があり、各句につきご丁寧な講評がありました。
出句者 14名、出席者12名
* 本井先生の出句
がちやがちやとわめく小鳥も混るなり
四十雀去りたる枝に山雀が
降りみ降らずみ秋冷をもたらせし
姫沙羅の木肌あかるし小鳥らに
秋冷や雨垂の音止みてまた
素人の干物作りに小鳥来る
山雀の濁声さらに親しけれ
* 部員の代表作(50音順)
つらつらと夕陽に映ゆる石榴の実 大崎洋一
持つてけや曲る胡瓜をさしだされ 岡部健二
アフタヌーンティと洒落けり小鳥来る 奥田眞二
木斛の赤き実目指し小鳥来る 河相光子
江ノ電も川もゆつたり秋日和 佐藤月子
青空の黄一直線鶸来る 酒井一彦
酔芙蓉また五つ咲き五つ閉ぢ 塩川孝治
小鳥来る町川に沿ふ並木道 津田祥子
ふさなりの蕾石蕗花一つ 栃澤峰子
一直線の畝をつくりて大根蒔く 萩原ふみを
公園の落葉掃除小鳥来る 馬場英人
ぽつぽつと雨ぽつぽつと寺の秋 深谷むじゅん
小鳥来る教会附属幼稚園 宮田公子
段丘の下へ下へと竹の春 山下ひろ子
* 今後の予定
11月10 日(水)10 : 00
小田急線 片瀬 江ノ島駅 集合, 吟行