今月の兼題は、近海に生える海藻の「若布」でした。
ご指導の本井英先生(S50 文・博)から、24句の選をいただきました。 参加部員 13名。
★ 本井先生の出句
日も風も叶ひて若布干す渚
若布干す洗濯バサミどれも青
若布拾ふ別荘族も立ちまじり
干若布気さくに頒けてくれにけり
揚舟のいづれも小さし若布干す
和賀江島遠く低しや若布干す
白き陶に若布の色を愉しめり
★ 部員の代表作(50音順)
干し若布湯がけば戻る海の青 奥田眞二
校庭の喧騒遠く梅ふふむ 大崎洋一
若布刈り島神様に奉納し 岡部健二
青木の実赤も緑も照り映えて 河相光子
牡丹の芽人心未だ暗くとも 佐藤月子
松明で刈りし若布を供えけり 酒井一彦
乾きゆく若布の匂ひ陽の匂ひ 津田祥子
出し汁に若布落とせば香り立つ 栃澤峰子
山脈の肩の丸みや春浅し 萩原ふみを
若布採り凍てつく海へ小舟だし 馬場英人
めじろ来て鉢の薄氷つつきをり 深谷むじゅん
昨夜(よべ)の雨上がり春へとまた一歩 宮田公子
黒土を割りて一輪福寿草 山下ひろ子
★ 今後の予定
3 月 10 日(水)午後、集会する句会を予定しています。