兼題は「秋の水」または「秋水」。各自 7句出句、7句選句しました。
指導は本井英先生(S50文・博)、参加部員 は14 名でした。
*本井先生の出句
秋水を黒部五郎の見送れる
秋水のうち騒ぎをる渡渉点
秋水の海への旅のいま始まる
上ノ廊下下ノ廊下を秋の水
吊り橋の得意不得意秋の水
何十年ぶりや笹舟秋の水
秋水に貼りつくやうに映る峰
*部員の代表作(50音順)
公園へ潜るアーチに凌霄花 大崎洋一
秋水を集め鎌倉滑川 岡部健二
山葵田に万の糸引く秋の水 奥田眞二
濃紫薄紫も桔梗かな 河相光子
ふる里の月明るくて大きくて 佐藤月子
軽き刃音たて鰯のつみれ汁 酒井一彦
秋の水一枚岩を伝ひ落つ 塩川孝治
秋の川夕日の橋をくぐりゆく 津田祥子
雨の日のおしろいの紅際やかに 栃澤峰子
閉店のつづく旧道百日紅 萩原ふみを
盆の月ロウズマリイを刈る女 馬場英人
蜩が朝から鳴きて原爆忌 深谷むじゅん
反橋の朱を映して秋の水 宮田公子
はけ沿ひにかすかな音の秋の水 山下ひろ子
*今後の予定
10 月 13 日(水)詳しくは追って連絡いたします。