今月は「鯊」と「葛の花」が兼題であり、各自7句を出句し7句を互選しました。
指導の本井英先生(S50文•博了)からは 28句の選があり、それらの句につきいつもの通り詳しい講評を頂きました。その中で、「俳句にはいろいろな鑑賞の仕方があり、ひとつに絞り込むことは難しい」というご発言がありました。
出席 11名、出句11名。
★ 本井先生の出句
散りたまり腐(くた)ちそめたり葛の花
仕掛けある笯は四五本と葛の花
鯊釣るや山本橋は昔より
元帥に由緒の小橋鯊を釣る
掌にのせてくすぐつたさよ鯊小さし
わけ入りでシャンデリヤめく葛の花
地を走る蔓にも二三葛の花
★ 部員の代表作(50音順)
びつくり眼見開きてはぜ釣られけり 奥田眞二
天辺に花集まりて女郎花 大崎洋一
湿原に紫冴ゆる鳥頭(とりかぶと) 河相光子
向日葵の一日となり茜雲 佐藤道樹
盆過ぎて心の痞(つか)へ墓掃除 酒井一彦
島裏の谷を覆ひて葛の花 津田祥子
りんどうを一輪挿せり女医の卓 萩原ふみを
葛の花と知り葛の花美しき 馬場英人
葛の花崖ぎりぎりに山のバス 宮田公子
秋日差しふれ太鼓往く日本橋 山下ひろ子
日が落ちて閉じる花あり玉すだれ 吉水淑浩
★ 今後の予定
10 月10日(水) 10 : 00 片瀬江ノ島駅 吟行(希望者)
13 : 00 鵠沼公民館 学習室 2 句会
14 : 15 出句締切り