「大服•大福」の兼題をふくめて、各自 7句を出句し 7句の選を行いました。
本井英先生(S50 文博)からは 34句の選を頂き、それぞれにつき講評があり
ました。
その中で「俳句は作者の人生体験を詠んでいる、長生きするとそれだけ詠める
範囲が広がる」というお話しがあり印象的でした。
★ 本井先生の出句
大福やゆるむともなく日の障子
午過ぎて子孫来るとよ福茶汲む
大福を服して浜へ出てみんか
妻老いぬ我もほどほど福茶汲む
島影のながるる障子福茶汲む
浪音もなけれ大福啜りつゝ
★ 部員の代表作(50音順)
曇天を泡立てむとす枯木立 大崎洋一
初富士のどんと正面海向う 河相光子
西空に薄月残し初日の出 上坂秀治
大鳥居くぐれば島の淑気かな 佐藤月子
清水の茶碗金彩福茶注ぐ 津田祥子
金婚を告げ合ひ屠蘇の膳につく 萩原ふみを
夕日落つ江の島沖の片時雨 馬場英人
湘南の日ざし明るし初句会 深谷むじゅん
年明けてあたたかければ海を見に 宮田公子
大富豪てふゲーム賑やか二日かな 山下ひろ子
神棚に若水そなふ老いし妻 吉水淑浩