弁天橋を渡り、春浅き江の島の中に句材を求めて散策しました。午後は、鵠沼公民館に集り句会を開きました。
吟行句あるいは近作句を 7句出句し7句互選しました。指導の本井英先生(S50文•博了)からは 26句の選があり、それぞれの句につき講評がありました。その中で、”俳句の意匠”、”俳句の季題とは時間である”などという基本的な講話がありました。
出句者 10名、出席者 9名。
★ 本井先生の出句
蜑路地に空地のありて下萌えて
春寒や御岩屋道と深く彫り
石蓴 (あおさ)掻く人なく地磯離れ磯
島裏へ近道椿咲ける道
日がこぼれくれば忽ち春の浜
島に咲きそめて玉縄桜かな
磯原におつかぶされる余寒かな
★ 部員の代表作(50音順)
生きてゐる証の影や水温む 奥田真二
白砂糖端から溶けて小豆粥 大崎洋一
紅梅や辺津の宮にはロケの来て 河相光子
下草の萌ゑだし島にたぬきかな 佐藤月子
まぶしさに小枝ふくれる梅蕾 酒井一彦
花も葉も玉縄桜つつましく 津田祥子
畝端に一塊(ひとかたまり)のすみれ草 栃澤峰子
山並みの背を丸めゐる霞かな 萩原ふみを
大根穴おもはず中をのぞきたり 馬場英人
検校の像を守りて梅白し 宮田公子
★ 今後の予定
3 月 13日(水)13 : 00〜 鵠沼公民館予約済み
句会:兼題「ミモザの花」 を含め7句出句
4 月 10日(水)13 : 00〜 鵠沼公民館予約済み
句会:兼題 未定 7句出句