に由来する季語です。本井先生(S50文•博)から和歌と俳句とのつながりについてのお話を聞きました。先生からは29句の選句があり、それぞれの句につき講評がありま
した。 出句、出席とも12名。
★ 本井先生の出句
闇に濃き沼の匂ひや亀ぞ鳴く
亀鳴くや瞼閉じても同じ闇
亀鳴いて夜舟もありしころのこと
亀鳴くや鉄路はとうに剥がされて
コンビニが出来し頃より亀鳴かず
亀鳴くと窓辺によれば夜も白らみ
★ 部員の代表作(50音順)
新築の庭整はず春の草 河相光子
加齢臭消すシャンプーや亀の鳴く 上坂秀治
恋すればかみつき亀の鳴くことも 佐藤月子
バギーの子歩き初む日を花蕾 酒井一彦
亀鳴くや鵠 (くぐひ)の沼の消えし町 津田祥子
亀鳴くや棒線増えし住所録 萩原ふみを
蜑路地へ戸を開け放ち春炬燵 馬場英人
さびれつつ藤沢銀座柳の芽 宮田公子
山の家うぐひすの声すき透る 望月明子
花筏よけて川鵜の潜りけり 山下ひろ子
春告げる牡丹の蕾鳥の声 吉水淑浩