●本井先生のご投句
| 日傘からはみ出してゐる猫背かな 花海桐二日目すでに黄を兆し 色すでにそなへ楝の咲かんとす 鷺真似て漁(すなど)る鴉川薄暑 市役所の窓の借景宮若葉 妻とその連れ子と三人(みたり)アイス食ぶ 静脈の透ける肌(はだへ)に若葉冷 |
●部員の代表作(50音順)
| 触れ合ふて茄子が泣くなり籠の中 尼寺の塀の内なる柿若葉 江の島の松凛として夏立ちぬ 春日野の丘に休めば遠蛙 雨一日代田の水の暮れゆけり 母の日や子の描く顔の大きな眼 島径の猫の白さに風薫る 薔薇窓の島の教会燕来る 母の日の今年カーネーション白し 連休の後の静けさつつじ園 夏日立つ川底の石乾きをり 岸壁に釣竿の列春うらら . | 安部和範 河相光子 上坂秀治 佐藤月子 津田祥子 萩原ふみを 馬場英人 宮田公子 望月明子 山下ひろ子 吉水淑浩 脇坂恵三 |