五月の風が強い日でしたので、本井英先生(S50 文博)から、
「メイストーム」という新しい感覚の季語のご提案がありました。
各自、7句を詠み、午後から鵠沼公民館にて句会を開きました。
7句を互選しましたが、本井先生からは 28句の選があり丁寧な
講評がありました。 出句、出席とも13名。
★ 本井先生の出句
一舟なきメイストームの海明るし
忍冬咲かんとこぞる白が好き
艦載機卯波に音を残したり
磯噛んでメイストームの浪炸裂
一尺ほど開けてある扉をつばくらめ
砂粒がまじればメイストーム痛し
★ 部員の代表作(50 音順)
罌粟坊主大きくゆれて山二つ 河相光子
頬を打つ砂の痛さやメイストーム 上坂秀治
大風に荒れて江の島夏に入る 佐藤月子
饅頭の釣銭を掌に柿若葉 佐藤道樹
昼灯す岩本楼や若葉雨 津田祥子
島裏の褪せし看板草茂る 萩原ふみを
麦秋の潮風帽子吹き上げし 馬場英人
岩陰に尻尾だけ見せ蜥蜴かな 深谷むじゅん
南風に抗ひ飛ぶや鳶一羽 宮田公子
亡き姑をしのぶ新茶の香りかな 望月明子
島径を辿れば深し新樹の香 山下ひろ子
朝まだき庭隅仄か紫蘭咲く 吉水淑浩