ました。 今月は兼題の「鯵(あじ)」を含めて 7句出句、7句選句
をしました。
本井英先生(S50文博)からは 33句の選を頂き、講評を拝聴し
ました。その中で「人間の体調は季節により異なる。それを句
で伝えようとせず、ありのままを詠むことである」というお話し
がありました。 出句 13名、出席 12名。
★ 本井先生の出句
鯵釣れて阿夫利の嶺も美しや
鯵釣れぬ舟蝶々に訪(おとな)はれ
青鯵や真鯵はややも黄を兆し
目玉白く煮鯵の汁にまぎれたる
こそがれし鯵のぜんごが俎に
追ひ喰ひの魚信楽しき鯵の竿
★ 部員の代表作(50音順)
石塀に沿ひて十薬一列に 大崎洋一
梅打ちや実の丸々と叔母は亡く 河相光子
手を打たば飛び立ちそうや山法師 上坂秀治
尾をぴんと立て鯵のたたき定食 佐藤月子
丑三つの月小満の風渡る 佐藤道樹
ソナチネや泰山木の花の昼 津田祥子
担任のあだな決めたと日焼の子 萩原ふみを
薫風やウッドデッキに微睡みて 馬場英人
青嵐湖面を掃いて渡りゆく 深谷むじゅん
満目のみどりに開くお弁当 宮田公子
老木の石榴は赤い花をつけ 望月明子
木漏れ日に山紫陽花の濃く淡く 山下ひろ子