兼題の「朝曇」を含め、各自 7句を出句、7句を選句しました。
本井英先生(S50 文博)からは 36句の選があり、各句につき講評を頂きました。
「句を作るとき、その材料を自分で面白がってしまうと良い句にならない」というコメントが印象的でした。
出席者、出句者ともに14名。
★ 本井先生の出句
朝曇一万石の小城下に
旅の日のすゝみつゝあり朝曇
釜山沖に早や着いてをり朝曇
草野球場が六面朝曇
デイケアのバスの待たるる朝曇
北国の河は急がず朝曇
★ 部員の代表作(50音順)
蚊遣り焚き草抜く老夫網チョッキ 小澤喜久子
砂路地をくだりて海へ朝曇 大崎洋一
朝曇り洲鼻通りは人まばら 河相光子
傘の上傘を重ねて菖蒲園 上坂秀治
球場の空へサイレン朝曇 津田祥子
水筒の大きな球児朝曇 萩原ふみを
真つ直ぐに竹皮を脱ぎ空目指す 馬場英人
合歓の花あつけらかんと今を咲く 深谷むじゅん
凌霄に風強き日も弱き日も 宮田公子
老鶯の声遮るほととぎす 望月明子
白雲のひろごる勇姿夏来る 山下ひろ子
ひまわりやつぼみは見えず葉のでかさ 吉水淑浩
朝曇り起きてまた寝る心地良さ 脇坂恵三