本井英先生(S50文博)から講評を頂きましたが、その際、「俳句は、句の読者に依って善し悪しの判断が異なる。俳句とは、読み手によって価値の異なる文芸である。」というお話がありました。出句 14名、出席 11名でした。
句会終了後、暑気払いをして懇親を深めました。
★ 本井先生の出句
朝虹やライフガードははや浜に
虹といふ小説ありき虹の立つ
気動車が越えてゆく丘虹の立つ
フラダンスショー再開や虹も立ち
どさくさにハグされにけり虹も濃く
虹の脚あたりの家並虹に染まり
★ 部員の代表作(50音順)
平穏な地中抜け出て蚯蚓かな 大崎洋一
秘めやかに木斛の花散りにけり 河相光子
虹立つやあの人は今何処にか 上坂秀治
日焼けした少女の足の長きこと 佐藤月子
晴れそうな車窓に虹や伊吹越え 佐藤道樹
自転車も車も淡き虹の中 津田祥子
籐椅子に沈みて深き父の夢 萩原ふみを
黒富士や湘南道路潮の香 馬場英人
梅雨晴れ間きゅっきゅっと茎も葉も 深谷むじゅん
夕虹や今日は嬉しきこと多く 宮田公子
二重虹法事の後に浮びたり 望月明子
ビル窓に夕虹映り暮れにけり 山下ひろ子
露草の花弁に一つ露光る 吉水淑浩