句会を開きました。今月は、兼題の小鳥来る および 数珠玉を
含めて 7句を出句し、7句を互選しました。
本井英先生 (S50 文•博了)から、いつもながらの懇切な講評を
頂きました。「兼題の句は過去の記憶が主体となる観念的な作品
であり、吟行の句は嘱目であり写生的な作品であり、とちらも
大切です」という本質論のお話がありました。
出句、出席とも12名。
数珠玉や暗渠を抜けて水笑ふ
なほ続く妻の化粧や小鳥来る
ヒコにやんもゲスト出演小鳥来る
駅一つ手前で降りて小鳥来る
佳き町に佳き松木立小鳥来る
トリマーになりたい娘小鳥来る
ポケットより掴み出せしはお数珠玉
★部員の代表作 (50音順) お隣りも独りの住まひ柿落葉 こんもりと枝の先まで萩の花 台風の過ぎたる空の高きこと 雲のうえ雲を重ねて天高し 町川の浅き流れや小鳥来る 群れなして騒めきもなく鳥渡る 理髪店出でし襟へと秋の風 芒原人が浮いたり沈んだり 敗荷が互ひを支え暮れてゆく 大寺の萩の盛りに来合せし 網目ほどけるがごと雲野分あと 秋風に傘寿間近かの足重く | 安部和範 大崎洋一 河相光子 上坂秀治 津田祥子 長澤 澄 萩原ふみを 馬場英人 深谷むじゅん 宮田公子 山下ひろ子 脇坂恵三 |
先月の記載に誤りがありました、次の通り訂正します。
「秋とんぼ釣り人の横ついっつい 河相光子」