鵠沼海岸にお住いの会員 津田祥子さんのお宅を拝借し、句会と忘年会
を開きいっそうの親睦を図りました。
句会は兼題「着膨れ」を含め 7句を出句し 7句を互選。本井英先生
(S50文•博)からは 30句の選と講評を頂きましたましたが、その中に
「俳句に同じ言葉を重ねるのは決して悪くはないが、リズム感を大切に
するように」というご指摘がありました。出句、出席とも14名。
★ 本井先生の出句
着膨て足許さらにおぼつかな
着膨てマスクして年令不詳
宝くじ売場着膨ならぬなく
着膨の婆向き合ひ笑ひ合ひ
腹囲測るに着膨を脱ぐは脱ぐは
遅参わびながら着膨脱いでゆく
★ 部員の代表作(50音順)
軽トラに枝を積み上げ年の暮 大崎洋一
着脹れて針の目遠き媼かな 河相光子
着ぶくれて貫禄ついた気分かな 上坂秀治
冬空やペンギンのみな石をむく 佐藤月子
早く来いぼちぼち来いもお正月 佐藤道樹
着脹れて街頭将棋音もなし 酒井一彦
着脹れに電車遅延のアナウンス 津田祥子
着ぶくれて駅の鏡の中にゐる 萩原ふみを
しみじみと独りを覚え寒さかな 馬場英人
鳰ただひたすらに潜り浮き 深谷むじゅん
みちのくの暮るるは早しアペリチフ 宮田公子
黄葉のいてふ道路を照しけり 望月明子
あちこちにぶつかるリユック着ぶくれて 山下ひろ子
着ぶくれやサークル点呼指呼点呼 吉水淑浩