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岩本 義久 : ジャンル 水彩
燦然金閣寺
京都へ行こう。足の向くまま気の向くままゆっくり古都を味わってみたい、それは八十路を過ぎた私の永年の夢であった。
昨年秋、今しかないと、京都迎賓館、美術館、古寺、神社、これという所を一週間歩き廻った。帰宅し古都を懐かしく振り返り、目的のひとつであった拙い絵を描くことになった。
日本の和の象徴、京都御所、調った佇まいの桂離宮、朱色に染まる伏見大社。華やかなご存知、清水寺。
イメージ数十か所。写真100枚。何を描こうか、躊躇うことなく決めたのは歴史でも物語でもなく、私の眼と心に強烈な印象を残した、堂々と金色燦然、池面に映える金閣寺であった。