本井英先生(S50文•博了)から講評を頂き ましたが、「俳句はリズム感が大切、ポエジーを重視すると 読者に伝わりにくい文芸である」というお話がありました。
投句 12名、出席 11名。
●本井先生のご投句
| 春潮を「火サス」のやうに眼下にす 春風に国旗県旗と知らぬ旗 島中のものゝ芽弾けはたほぐれ 奥の宮までの左右の島椿 鳶の春握手が出来るほど近く 家建つてゐたる広さに犬ふぐり 茎立ちて葉牡丹白と紫と |
●部員の代表作(50音順)
| 島崖の高きに達す花椿 りす走り赤き椿を落しけり 蒼天に飛行機雲の春めきて 春の海女子高生のきらきらと 花があるビユーポイントや旅籠跡 黄水仙挿し陶器屋の開きをり 春風に羽を乾かす海鵜かな 潮騒の音やわらかき島の春 集ひきて島に遊びてあたたかし 春霖の煙りて島をおおひけり 木漏れ陽や羊歯の新芽のやわらかく 絵馬あまた登竜門へ春日射す | 大崎洋一 河相光子 上坂秀治 佐藤月子 佐藤道樹 萩原ふみを 馬場英人 深谷むじゅん 宮田公子 山下ひろ子 吉水淑浩 脇坂恵三 |