春を象徴する「蝶」を兼題として、各自7句を出句、7句を互選しました。指導の本井英先生(S50 文 • 博了)からは、25句の選を頂き、それらの句につき丁寧に講評がありました。その中で「俳句はその作者が佳いとおもっている句は必ずしも佳くない。読者がその句が佳いか否か、を決めてくれる」というお話がありました。
出席者、出句者とも 11 名。
★ 本井先生の出句
海見ゆる高さまで来て蝶黄なり
蝶々のまことに低く氷室道
渚まではみだし舞へる胡蝶かな
蝶々やいまに武男と浪子の碑
磯鵯も機嫌よろしき蝶の昼
かつてこゝに隔離病棟蝶の昼
蝶に影差し金の影もましかばと
★ 部員の代表作(50音順)
箸ほどの枝に桜の咲きにけり 奥田眞二
菩提寺に幟を立てて花祭 大崎洋一
海棠の俯 (うつむ)く花に老二人 河相光子
海山を超え来るらしと蝶軽ろし 酒井一彦
吹き晴れて海岸道路初つばめ 津田祥子
見向きもせぬ鉢に若草萌え出づる 栃澤峰子
麗かや画帳いつぱい富士を描く 萩原ふみを
犬と犬と挨拶交わす春の風 馬場英人
夕闇にひつそりひらき紫木蓮 深谷むじゅん
春潮の先に初島大島も 宮田公子
気儘めく蝶の去来の昼下がり 山下ひろ子
★今後の予定
5 月 8日(水) 10 : 00 片瀬江ノ島駅 集合、吟行(自由参加)
13 : 00 〜 句会、鵠沼公民館
6 月12日(水) 13 : 00 〜 句会、鵠沼公民館