今月は、兼題の「万両」「雪女郎」を含めて 7句を出句、7句を互選
しました。
ご指導の本井英先生(S50 文•博)は34句を選句され、それぞれにつき
いつもの通り懇切な講評がありました。 その中で印象的なのは、
「俳句のリズム感は知識により身につけるものではない、耳から身に
つけるものである。説明をしようとするとリズム感を失う。」という
コメントでした。 出句、出席とも13名。
★ 本井先生の出句
万両や大伯母様の佳きお庭
かき抱き白は死の色雪女
雪女もがな雪積む夜は更くる
雪女のぞつと真白きちりけもと
雪女の涙ぞたぎるほど熱き
雪女夏は岩魚として暮らす
★ 部員の代表作 (50音順)
傘寿越へ新年会や力湧く 好かるれば命危ふし雪女 寒の入電車待つ間も足踏みし 枝広げ日差し吸ひ込む冬木立 万両や三田寺町はひつそりと 上戸でも下戸でも好む桜餅 志望校楷書で絵馬に初詣 鳶の舞う空に連なる掛大根 丘のまちただ静もりて冬の月 一斉の汽笛港の年明くる 七草のすずなすずひろ刻みけり 万両や上座に厚きお座布団 雪女郎雨が降り出し消えていく | 小澤喜久子 大崎洋一 河相光子 上坂秀治 津田祥子 長澤 澄 萩原ふみを 馬場英人 深谷むじゅん 宮田公子 望月明子 山下ひろ子 脇坂恵三 |