今月の兼題は「針供養」でした。これは、2月8日にこの一年間に折れたり曲がったりした縫針を神社に奉納することです。
兼題を含め各自7句を出句し7句を互選しました。指導の本井英先生(S50文・博 了)からは 22句の選句があり、ご丁寧な講評がありました。
出席者 10名、出句者 11名。
★ 本井先生の出句
待ち針の色のとりどり針供養
半襟を買ふたのしみも針供養
あやにくに雨の御堂や針供養
老いぬれば 妣(はは)恋ふばかり針供養
ミシン針は別に納めて針供養
針供養お茶して帰ることもなく
嫌はれず愛されもせず針供養
★ 部員の代表作(50音順)
梅鉢の紋に夕日や針供養 奥田眞二
藪深く小枝動きて笹鳴きぬ 大崎洋一
夕刻の明るくなりて梅白し 佐藤月子
白梅の夕日に解けてうす紅(くれない) 酒井一彦
錆針に母つけし糸針供養 津田祥子
ものの芽のほぐれ小さき葉現るる 栃澤峰子
針供養裏に母の名の鯨尺 萩原ふみを
どんと焼き煙の上に白き富士 馬場英人
明るき日ドレメ・スクール針供養 深谷むじゅん
曇天に梅一輪の白さかな 宮田公子
針供養の針に絡まる刺繍糸 山下ひろ子
★ 今後の予定
3月11日(水) 吟行参加希望者 10 : 00 , 小田急線 片瀬江ノ島駅
部会 13 : 00 〜 鵠沼公民館 第一談話室
4月 8 日(水) 部会 13 : 00 〜 鵠沼公民館 第一談話室