句材を求めて江の島へ吟行をしました。午後、他の部員も参加し鵠沼公民館にて
句会を開きました。
各自 7句出句 7句互選をしました。ご指導の本井英先生(S50文•博)から
37 句の選があり、選ばれた句につき講評がありました。その中で、「選句をし
ていると、筋の佳い句と質の佳い句とに出会う」というお話があり印象的でした。
出句 15名、出席 14名。
★ 本井先生の出句
春の潮に魚見亭富士見亭
焼く匂ひ煮る匂ひして島麗
キスチョコのやうな蕾を木苺は
紫陽花の芽のほぐるゝよ広ごるよ
浜東風の強弱を鳶のりこなし
カツカレーの見本に島の春日かな
★ 部員の代表作 (50音順)
きらきらと波が寄せ来る干潟かな 大崎洋一
階の脇にものの芽蜑の墓 河相光子
春光の柔らかに包む島へ橋 上坂秀治
サーフィンを見てゐる垣のからすかな 佐藤月子
雛のなき宵にも慣れてちらしずし 佐藤道樹
春潮や白き釣舟白き富士 酒井一彦
三月の風やはらかや島へ橋 津田祥子
富士の肩へ雲一片や春の潮 萩原ふみを
山笑ひ海笑ひ皆笑ひをり 馬場英人
木洩れ日の模様にまぎれ菫咲く 深谷むじゅん
今落ちしばかりの椿上向きて 宮田公子
海のぞむウッドデッキに春の風 望月明子
羽裏を見せて鳶や春の空 山下ひろ子
春の波小さく寄せて富士遠し 吉水淑浩