公民館がお祭りのため、ご近所の津田会員のお宅を使用さ
せて頂きました。
兼題の「零余子」の句を含め 7を出句、7句を互選しました。
ご指導の本井英先生(S50文•博)からは 38句の選を頂き、
講評がありました。" 句を詠んだら必ず整えること、句は
読者次第でよく理解されるか、理解されないかがある " と
いうお話がありました。 出句 14名、出席 13名。
★ 本井先生の出句
ポケットの底の零余子や幾日経つ
音たてて薮へこぼれて零余子かな
とりこぼしとりこぼし摘む零余子かな
一膳はよばれて楽し零余子飯
零余子摘みつゝ山ぐらしひとくさり
こぼれては拾ふすべなく零余子かな
★ 部員の代表作( 50音順)
慎重に傾げし瓶の濁り酒 大崎洋一
零余子摘み五つ六つは手に残り 河相光子
秋霖を菩薩と濡れるいろは坂 佐藤道樹
ふるさとの妹訪ね零余子飯 酒井一彦
土物(つちもの )の器選みて零余子飯 津田祥子
せせらぎに張り出してをる杜鵑草 栃澤峰子
ひと粒の雨滴つけたる零余子かな 萩原ふみを
目印は村の食堂彼岸花 馬場英人
富士黒く西空赤し秋の暮 深谷むじゅん
庭のもの摘みて今宵の月祭る 宮田公子
草叢に鳴く虫の声細くなり 望月明子
旅のをはり小布施で囲む零余子飯 山下ひろ子
いつの間に地肌に芽吹く水仙葉 吉水淑浩