今月の兼題は、古くからの災害である「火事」でした。各自、7句出句し 7句選句をしました。
指導を頂いている本井英先生(S50文・博)からは 26句の選があり、それらの句につき講評がありました。
出席者 8名、出句者 12名。
★ 本井先生の出句
「近火見舞御礼」六字墨書せる
火事の火が裏山にとりつきにける
火事の路地消防ホース錯綜す
火事の火が照らし出したる隣家かな
船火事の船首煙の外にあり
船火事の煙浪間をただよへる
船火事の野次馬橋の欄干に
★ 部員の代表作(50 音順)
はんぺんほどの人生論やおでん酒 奥田眞二
住みにくき世は今もなほ愚陀仏忌 大崎洋一
建て替えの駅舎の裏の枯芙蓉 河相光子
褞袍着てベテルギウスを見てをりぬ 佐藤月子
赤茶けた杉の温もり冬日影 酒井一彦
短日や灯の色こぼる惣菜屋 津田祥子
手入れよき社務所の庭の実万両 栃澤峰子
旧農の黒門だけ残る火事 萩原ふみを
町内に何十年も火事の無く 馬場英人
西浦 を静かに照らし冬の月 深谷むじゅん
山茶花や登山口までゆるき坂 宮田公子
夜廻りの男児の声の高らかに 山下ひろ子
★ 今後の予定
2021年1 月13日(水)13 : 00 - 17 : 00 於 鵠沼公民館「第一談話室」
兼題 : 凍死 ( とうし)