しました。
今月は兼題を「雛一切」とし、各自 7句を出句、7句を互選しました。
ご指導の本井先生(S50 文博)からは 35句の選句があり、いつものように
丁寧な講評がありました。その中で 「読むひとにこう想わせようという
句作りはダメ。作者は気持ちをそのまま句にすること」というお話があり
ました。 出句、出席とも13名でした。
★本井英先生の出句
雛の日の立子の墓にチョコレート
吊り雛に骰子を吊り小判吊り
雛段の裾に睦まじ尉と姥
スーパーのレジのかたへの雛飾り
犬筥の無きが淋しき御殿雛
すぐ止まる初蝶レモン色にして
★部員の代表作(50音順)
雨肅条散り残りたる梅白し 大崎洋一
野つ原にクローバーの叢盛り上り 河相光子
お囃子に合わせ紙切りお雛さま 上坂秀治
亡き叔母の手習ひの跡雛納 佐藤月子
折紙の三宝に盛る雛あられ 津田祥子
ひととせの眠り覚めたる内裏雛 萩原ふみを
海沿ひのウッドデッキや東風の浜 馬場英人
春疾風鉢の水面を揺らしけり 深谷むじゅん
小さき雛飾りて一ト日平かに 宮田公子
うぐひすと見ればめじろも交り居り 望月明子
雛納め桃の蕾のこぼれをり 山下ひろ子
朝日差す赤き穂先や牡丹の芽 吉水淑浩