今月は「芋虫」と「菱の実」が兼題であり、この題を含めて各自7句を出句し、7句を選句しました。
指導をお願いしている本井英先生(S50文・博)からは33句選句があり、選ばれた句につき講評がありました。出席者 9名、出句者 12名でした。
★ 本井先生の出句
芋虫の一角獣(ユニコン)緑づくめなる
芋虫の緑濃淡ありながら
芋虫の疣足もんぺ穿きにして
芋虫や嘶くやうに身を反らし
つまみ上げられて芋虫仔猫めく
たぐり寄すれば菱の実もしたがひ来
菱の実を茹でてはくれて卓の上
★ 部員の代表作(50音順)
飲み余すワインに積りゆく秋思 奥田眞二
芋蟲の皮膚柔らかに緑なる 大崎洋一
裏庭の秋海棠の紅蕾 河相光子
夜ふかしの夫も眠りて鉦叩 佐藤月子
奥社への歩調爽やかあけぼの草 酒井一彦
菱の実よこれは浮きよと覗きこみ 津田祥子
石段に張り出し溢る萩の花 栃澤峰子
雨避けて芋虫集ふ葉裏かな 萩原ふみを
公園のとんぼそろひて同じ向き 馬場英人
芋虫の葉を喰む音に聴き入りて 深谷むじゆん
日和続きや芋畑に芋虫に 宮田公子
秋うちわ片手にワイングラスかな 山下ひろ子
★ 今後の予定
10 月14日(水)10 : 00 小田急線片瀬江ノ島駅に集合し吟行
午後 鵠沼公民館にて句会