行いました。風はまだ冷たい日でしたが、見事な快晴であり、江の島
へ渡る弁天橋から、冠雪の富士の全容が望めました。
早春の江の島に詩情を求めて、各自 7句を作句しました。
午後、鵠沼公民館にて句会を開き、それぞれ出句•選句をしました。
指導の本井英先生(S50 文博)からは 30句の選があり、講評を頂き
ました。 その中で 「句作のとき初めから切れ字などにこだわって
はいけない。初めから頭を使って俳句を作ろうとしてはいけない」と
いうお話がありました。 出句 12名、主席 11名。
★ 本井先生の出句
日溜りに島の仕舞屋野野蒜生ひ
若布干すヒートテックも脇に干す
仲間とははぐれたまんま島椿
春潮の湧いて明るき島の裏
島の春市長選挙のポスターを
明日葉にかくれ煙草のコックかな
★ 部員の代表作 (50音順)
蜑路地をゆっくり横切る孕み猫 河相光子
春節の旅人の靴真新らし 上坂秀治
壷焼や縄文人も住みし島 佐藤月子
紀元祭のはり紙一枚島社 (やしろ) 津田祥子
富士に背を正して島の寒明くる 萩原ふみを
湯気立てて島の憩の饅頭屋 馬場英人
江の島や朝の木漏れ日山椿 深谷むじゅん
島うららの径を辿れば落椿 宮田公子
かいつぶり代る代るに潜り居り 望月明子
晴れ渡り吟行日和島の春 山下ひろ子
白き富士波止場越しにぞ浮かびたる 吉水淑浩