●本井先生のご投句
| 囀のただ声高の雀どち 同じ橋三度わたりて四月馬鹿 橋渡りおへれば島の囀に 吉牛(ヨシギュー)を出て囀をふりかぶり エイプリル•フール国歌で終りたり 通夜今宵葬儀明日四月馬鹿 想い出や戦後しばらく四月馬鹿 . |
●部員の代表作(50音順)
| 花疲れ酒疲れせるよき日かな 騙す術いつか忘れて四月馬鹿 天馳ける桜吹雪や潔し 海棠の玉かんざしは俯きて 新入生の背中をそつと押す言葉 木斛のつらつらと百千鳥 囀や楠の大樹のどこからか 片方の掌に持てぬほど土筆摘む 妻に活け白沈丁の香り立つ ワイパーがはらう雨滴と花弁と 木苺の花咲く雨の上り坂 いかなごの釘煮の土産新神戸 喜びの尻尾のリズムさへずれり チューリップ花一つなり茎長く 囀に目が覚め今日が動き出す | 安部和範 小澤喜久子 大崎洋一 河相光子 上坂秀治 佐藤月子 津田祥子 萩原ふみを 馬場英人 深谷むじゅん 宮田公子 望月明子 山下ひろ子 吉水淑浩 脇坂恵三 |