今月の兼題は、夏を代表する果物の苺でした。各人 7句を出句し、7句を選句しました。
ご指導の本井英先生(S50文・博)からは、30句の選があり丁寧な講評がありました。
出句者 12名、出席者 10名。
* 本井先生の出句
しもつけは野の平らさの苺畑
ランナーの弧の若やげる苺畑
婆ちやんの庭の一画苺赤
エプロンに摘みとり今朝の苺かな
四五二十五六三十苺赤
喰み残す苺の帶の深緑
苺つぶしミルクをかけてその頃は
* 部員の代表作(50音順)
ワクチン後の安静時間薄暑かな 大崎洋一
峠茶屋紫蘇のジュースと木苺と 岡部健二
青き日の青き恋はも苺はも 奥田眞二
木斛の照葉の裏に花しずか 河相光子
独り居の五鉢に増えしアマリリス 佐藤月子
酢を抑へ旬の甘さや鱒の寿司 酒井一彦
目配せをして翡翠の飛び去りぬ 塩川孝治
苺パフェフレヤスカートの足そろへ 津田祥子
苺つまみ近所ばなしの尽きぬ仲 萩原ふみを
苺買いジャムに仕立ててお供えす 馬場英人
狭庭にも小さいながら木下闇 深谷むじゅん
退(すさ)つゝ泰山木の花仰ぐ 宮田公子
* 今後の予定
7 月14 日 (水)13 : 00 〜 鵠沼公民館
兼題「蛇」を含め、7 句出句