今月の兼題は「桐の花」でした。桐は各地で広く栽培されている高木で、初夏に小枝の先に淡紫色の花を咲かせ、清楚で芳香があります。
各自 7句出句し、7句選をしました。指導の本井英先生 (S50文・博)からは35句の選があり、選句のそれぞれにつき丁寧な講評がありました。
最近、平林秀人氏(S48法)と水戸将史氏(S60商)の入部があり、賑やかな部会となりました。
今回の出句部員は、14名。
* 本井先生の出句
地を撃てる音とてありぬ桐の花
日表の日裏の桐の花香る
SLの煙ぬけゆく桐の花
軽トラの荷台にたまり桐の花
紫をうち重ねたり桐の花
揺れやまぬときとてもなく桐の花
シテ島にサンルイ島に桐が散る
* 部員の代表作(50 音順)
日の当たる小川の底に蝌蚪の群 大崎洋一
駅前は桐の花咲く只見線 岡部健二
菩提寺に三年の無沙汰桐咲けり 奥田眞二
音外す鶯来て鳴く朝の庭 小澤喜久子
曇天に紫かほる桐の花 河相光子
桐の花街の裏手の大農家 佐藤月子
桐の花夫婦簞笥のたたずまひ 酒井一彦
谷戸奥の高きに桐の花咲ける 塩川孝治
下りたてば山の近さよ桐の花 津田祥子
つつじ咲く葉の見えぬほど密に咲く 栃澤峰子
高き枝に色誇りゐる桐の花 萩原ふみを
青空や広町緑地桐の花 馬場英人
童心に返りあと追う蟻の列 平林秀人
花桐や七曲がりして山のバス 宮田公子
* 今後の予定
2022 年 6 月 8 日(水) 13: 00 〜 17 : 00
会場 : 鵠沼公民館 第一学習室
兼題 : 蛍